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米国防総省、核戦略報告書「核態勢の見直し(NPR)」を発表(2日)
2018-02-05
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米軍が保有する核兵器群を革新すると共に、「戦術核兵器」とも呼ばれる低出力の小型核兵器を新たに開発する方針を示した。主に近年のロシアの行動に対応する動きだという。2010年に続き8年ぶりに発表された同報告書は75頁からなり、トランプ政権下で国防総省が目指す核兵器関連の目標を概説し、今後数十年間の核の脅威に対する米軍の見解を示している。オバマ前大統領は2009年のプラハ演説で核兵器廃絶を訴えたが、今回の報告書はオバマ政権が示してきた核分野の展望から決別する内容。米軍統合参謀本部戦略計画部のウィーバー副部長は記者団に対し、「米国とNATOは、極めて具体的な目的のため、信頼性ある低出力核兵器のより幅広い選択肢を必要としている」と説明した。