金融・経済ニュース
ブレイナードFRB理事、イタリアの政局混迷について、世界の経済成長に脅威であり、FRBが利上げを継続する中で注目すべきリスクになっているとの見解を示した(31日)
2018-06-04
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同理事は「世界的な経済成長は過去1年間に同期していたが、このところの動きは幾分のリスクとなる。イタリア政局を巡る動きで一部リスクが高まり、これに反応してユーロ圏の金融情勢は幾分悪化した」と述べた。その上で「FFレートの段階的な引上げが適切であるとの見方は変えていないが、台頭しつつあるリスクを注視し、状況に変化があれば調整する用意を整えている」と述べた。又、金利が「中立をやや超える水準に」緩やかに上昇すると予想した。長年続いたデフレが金利 を緩やかに引上げる別の理由だと指摘。一方、米利上げが新興国市場からさらなる資本流出を招く可能性も強調。「これまでのところ、ストレスは脆弱な一部の国に抑えられているが、幅広い後退リスクに注目する必要がある」とした。