取引所情報
東商取:日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場で、全国の相場動向を映す指標価格(24時間平均)が1kw時62.71円を付けた(21日)
2021-01-25
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1カ月前の5倍近い水準で、朝夕には200円ほどの高値を付ける時間帯もある。昨年末以降、売り入札量のほぼ全量が約定される日が続いている。
電力需給の逼迫が解消されない。発電燃料に使うLNGの不足で大手電力会社の市場への供給余力が減っている一方、家庭や事業所で暖房機器などの稼働が多い状態が続く。
市場で調達して電気を小売りする新電力は調達難から抜け出せない。東商取はこのほど、1月限に限り前日比の価格変動幅の上限を1割から2割に拡大、高騰している現物相場との差を縮める仕組みを導入した。
一方、欧州エネルギー取引所(EEX)グループが昨年5月に日本で始めた相対型の電力先物取引は価格制限がなく、年明け以降に取引が急拡大している。
1月前半の売買高は6億5,310万kw時と昨年1年間(5-12月)の実績を1割上回った。(新聞報道)