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東京金融取:トルコ通貨リラの対ドル相場が急落(22日)
2021-03-29
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中銀総裁として引締め政策を続けてきたアーバル氏を、エルドアン大統領が更迭した事で、通貨防衛が緩むとの観測が広がった。リラは対ドルで一時、前週末比15%前後下落した。一日の下落幅では2018年8月にトランプ米前政権との関係悪化でリラが急落した「トルコショック」以来の大幅な下落率になった。
エルバン・トルコ財務相は22日「物価と金融の安定なしに持続的な成長はできない」という内容の声明を発表し、同国中銀が早期に利下げへ転じるという観測の打ち消しに追われた。リラ急落の主因は、エルドアン氏が20日に発表した、当時のアーバル中銀総裁の更迭。
同氏は20年11月に就任後、インフレ抑制のため主要な政策金利である1週間物レポ金利を計8.75%引上げ、年19%に高めた。市場は歓迎し、リラは20年11月の史上最安値から、最近では2割近く上昇していた。