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大阪取:宝飾品用の金の最大消費国である中国で金の取引価格が急変している
2021-06-14
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経済回復に伴う需要復調を反映して国際価格に「プレミアム」が乗った割高な状況が一変。6月に入ってプレミアムが急速に剥落し、国際価格よりも割安に転換した。中国当局の規制強化の方針を受け投機筋が手じまい売りを出した。中国の需要が鈍れば金の国際相場には弱材料となる。
上海黄金交易所(SGE)に上場する現物の金価格は、8日終値が1g385元。1日時点までは18㌦のプレミアムが付いていたが2日に急落。7日には一時約33㌦もの大幅なディスカウントになった。SGE価格は現在、直近高値の6月1日比で2.0%安く、同じ期間に0.3%安だったロンドン価格よりも下げ幅が大きくなっている。
中国と共に宝飾品の需要国であるインドも、春先の新型コロナの変異ウイルス感染拡大を受け、春より前に比べて需要が減退している。