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仏データ分析会社ケイロス、ウクライナの今年の小麦生産量について、ロシアによる侵攻の影響で前年比で35%以上減少する見通しを発表(6日)
2022-05-09
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ウクライナは小麦の主要生産国・輸出国だが、侵攻の影響で農機用の燃料が不足し、砲撃や不発弾に対処しながら作業しなくてはならず、既に作付けに支障が出ている。NASAが4月14-22日に撮影した画像に基づくケイロスの最新の分析によれば、ウクライナの小麦生産量は現段階で2,100万トンと見込まれている。昨年比1,200万トン減、過去5年間の平均と比べ23%減となる。ウクライナで小麦の栽培・収穫が無事に行われたとしても、ロシア軍が輸送インフラを破壊し、ウクライナ産穀物の大半の輸出に利用されていたオデーサ港を封鎖しているため、輸出は困難とみられている。
ロシアに侵攻される前、ウクライナは世界の小麦輸出量の約12%を占めていた。そのため紛争の影響で食料品価格が高騰している。