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東商取:アジア太平洋地域では、LNG(液化天然ガス)運搬船のスポット用船料が過去最高水準に高騰している
2021-11-29
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同地域への米国産LNGの安定した出荷が続き、運搬船の需要が高まった。スパーク・コモディティーズのデータによると、豪州から日本に向かうLNG運搬船の1日当りの用船料は16日時点で31万6,750㌦(約3,600万円)と、2カ月前から5倍の水準に急騰。北東アジア地域が寒波に見舞われた今年1月時点の高値を超えた。アジアのバイヤーの間では、平年より低い気温に加え、運搬船の不足が状況悪化に拍車を掛け、発電用LNGの価格を一段と押し上げるのではないかと懸念が広がっている。
アジアのLNG指標価格は現時点で100万BTU(英国熱量単位)当たり約39ドル。10月初めの56㌦強から下落したが、昨年の冬場の高値を上回る。尚、東商取は2022年4月を目途としてLNG先物取引を試験上場(3年間)する計画。