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政府、一般会計総額が過去最大の107兆5,964億円となる2022年度予算案を決定した(24日)
2021-12-27
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高齢化で膨らむ社会保障費と、巨額借金の返済でかさむ国債費の合計は初めて60兆円を超えた。22年からは人口の多い団塊の世代が医療費が膨らむ75歳以上になり始め、高齢化で支出が自然に増えていく圧力が強まっている。22年度末の建設国債と赤字国債などの残高は計1,026.5兆円と過去最高になる見通し。償還や利払いに充てる国債費は24兆3,393億円と5,808億円(2.4%)増え、2年連続で過去最高を更新した。社会保障費と国債費の合計は60.6兆円に達する。20年で7割増え、総額の56%を占める。ほかの政策に予算を振り向ける余力が狭まっている。
国の政策に使う一般歳出の内、社会保障費以外は計26兆1,011億円。この10年の伸びは1割に満たず、伸びた要因も防衛費の影響が大。政府は22年1月召集の通常国会に予算案を提出する。22年度予算案は20日に成立した21年度補正予算と一体で編成した。双方を合わせて「16カ月予算」と位置づけている。