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複数の関係筋によると、先週のECB理事会では、物価の上振れリスクを明確に認めるべきだとの声が理事会メンバーから上がったが、チーフエコノミスト・レーン専務理事が反論するという異例の激しい討議となった。
2021-12-27
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理事会では、かなりの数のメンバーがECBの予測の質に疑問を表明。過去に大幅な予測の修正を迫られた事などを指摘し、来年末のインフレ率がECBの予測を上回るリスクがあると見方を示した。関係筋は「かなりの数のメンバーが上振れリスクを認めるべきだと主張したが、レーン専務理事が押し切った。長時間の討議の末、『小さな上振れリスク』があるとの認識で一致したように見えたが、声明にはそうした文言が全くなかった」と述べた。関係筋は「我々の討議の様子が声明にはほとんど反映されなかった」と発言。ラガルド総裁は総意の形成を目指したが、4人のメンバーが理事会の決定に反対。その後、複数の理事会メンバーが、ECBはインフレリスクを過小評価している恐れがあるとの見解を表明した。ECBはコメントを控えている。