保険会社は、たいした距離も走っていない車両を全損扱いとせざるをえない。すると、保険料は高くなり、EV移行のメリットも薄れてしまう。そして今、一部の国ではこうしたバッテリーパックが廃棄物として山をなしている。
これまで報道されていなかったが、想定されていた「循環型経済」にとって手痛い落し穴となる。「ＥＶ購入の動機は持続可能性だ」と語るのは、自動車リスク情報を扱う調査会社の調査ディレクターは、「だが、ちょっとした衝突事故でもバッテリーを廃棄せざるをえないとすれば、SVはあまりサステナブルとは言えない」と述べた。
バッテリーパックのコストは数万㌦になる事があり、EV価格に占める比率は50％にもなる。交換するのは不経済である場合も多い。このやりとりを公開したのは今回が初めて。