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フォワードガイダンスは植田日銀総裁が審議委員時代に導入した時間軸政策を下敷きにした手法
2023-05-01
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海外の中銀でも採用され、植田総裁はいわば「生みの親」にあたるとされている。フォワードガイダンスとは、中央銀行自ら金融政策の先行きを示す「約束」のようなもの。
米FRBや欧州のECBが実施している利上げのように、政策金利を上げたり下げたりする伝統的な金融政策とは経済への波及経路が異なるため、非伝統的金融政策の一種とされている。たとえば中銀がフォワードガイダンスで長期間に渡り緩和的な政策を続けると約束すれば、返済期間の長い金利に下押し圧力がかかる。
フォワードガイダンスは中銀自ら人々の期待(予想)に働きかける事で、長めの金利を動かす狙いがある。