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NY連銀は3日から、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わるドル金利の指標と位置付ける「担保付翌日物調達金利(SOFR」の公表を開始
2018-04-16
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SOFRは米国債のレポ取引に基づいた金利。大手行グループの代替参照金利委員会(ARRC)は、この市場の取引高が1日8000億㌦前後と厚みがあり、頑健性も備えている事を理由に、LIBORに代わる指標として採用した。パウエルFRB議長などの規制当局者は、LIBORを基準にした融資が減っているため、この金利への依存を減らす道を探ってきた。ARRCは3月、LIBORを基準とする融資とデリバティブが200兆㌦に上ると発表しており、頑健な代替金利を作る必要性が明確になった。LIBORの利用が減った理由は、銀行とマネー・マーケット・ファンド(MMF)規制の改革により、短期の銀行間融資と銀行債への需要が減ったため。又、2007-09年の世界金融危機にかけてLIBORが不正操作された事件により、LIBORの評判は傷ついた。当局はSOFRとLIBORの並行利用を念頭に置いているが、ゆくゆくはSOFRの比重が高まる事を望んでいる。CMEグループは5月7日にSOFRに基づく先物の取引を始める。金利スワップ取引に携わる主要ディーリング業者及び清算機関は、SOFRに基づくスワップを可能にするよう取組んでいる。尚、同様の取組みは世界的に進められてきた。英国の委員会は昨年、ポンドLIBORの代替金利としてポンド翌日物平均金利(SONIA)を、スイスはレポ市場に基づく有担保金利のSARONを、それぞれ選定している。ECBはユーロの無担保翌日物インデックス金利を開発中。