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テキサス州を先週襲った寒波は米国のエネルギー市場を混乱させ、シドニーのマッコーリー・グループには、天然ガスや電力の価格急騰で最大2.7億豪ドルの利益をもたらす要因となった
2021-03-01
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テキサス州を先週襲った寒波は米国のエネルギー市場を混乱させたが、シドニーに本拠を置くマッコーリー・グループには、天然ガスや電力の価格急騰で最大2.7億豪ドル(約225億円)の想定外の利益をもたらす要因となった。米国での天然ガス現物供給でBPに次いで2位のマッコーリーは通常、顧客の駆け込み需要に応じて同国内の地域間で天然ガスを融通する。関係者によると、テキサス州が寒波に見舞われる中、エネルギー企業を含むマッコーリーの主要顧客は同州向けに天然ガスや電力を予想以上の量で購入に動き、これが利益に繋がったという。天然ガスの現物価格は通常なら100万BTU(英国熱量単位)当り3㌦未満だが、先週は一部地域で1,250㌦に急騰した。マッコーリーの株価は業績見通しの上方修正を受け、シドニー市場で午後3時50分(日本時間同1時50分)現在3.7%高の147.56豪ドルと、2020年2月21日以来の高値を付けた。