輸出から輸入を引いた貿易黒字は6764億㌦（約77兆円）となった。前年から3割増加し、過去最大となった。新型コロナウイルス禍からの出口へ向かう米欧景気の回復を背景に、パソコンや玩具の輸出が増加。黒字が最大を更新するのは15年以来6年ぶり。輸出は29.9%増の3兆3,639億㌦だった。5年連続の増加で伸び率はリーマン・ショック後の10年以来の規模。パソコンが21%伸びたほか、労働集約的な玩具も前年を38%上回った。
マスクを含む織物は需要が一巡し、6%減少。輸出先の国・地域別にみると、全体の2割近くを占める米国向けが27.5%増加。EUやアセアンへの出荷も3割前後伸びた。一方、輸入は30.1%増の2兆6,875億㌦。3年ぶりに前年を上回った。国際商品市況の回復で原油が4割、鉄鉱石が5割増えた。輸入量はいずれも減少した。