4月に任期を終える総裁としての参加は今回が最後。
日本の消費者物価（生鮮食品を除くコアCPI）は1月に前年比4.2％上昇と41年4カ月ぶりの高水準となった。
黒田氏は「大半が輸入物価の上昇が消費者物価に転嫁された結果だ」とし、既に輸入物価の上昇率は低下しており、２月分からは政府のエネルギー価格高騰への補助金の効果も反映されると指摘。その上で、「2023年度半ばにかけて２％を下回る水準まで低下していく」と語った。
黒田氏は1999年のＧ20発足時に財務官、その後はアジア開発銀行総裁の立場で参加し、この10年間は日銀総裁として出席した。会議の最後には、日銀総裁として最後の出席になる事を議長が紹介した。
会見に同席した鈴木財務相によると、各国の出席者が拍手で黒田氏の貢献をたたえたという。